葬送のフリーレン

発売日:2020年8月18日

作品情報

原作 : 山田鐘人

作画 : アベツカサ

出版社 : 小学館

掲載誌 : 週刊少年サンデー

レーベル : 少年サンデーコミックス

内容紹介

魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー魔王を倒した勇者一行の“その後”。魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは－－残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは－－物語は“冒険の終わり”から始まる。英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚（アフター）ファンタジー！

「マンガ大賞2021」大賞、
「このマンガがすごい！2021」
オトコ編2位の漫画が葬送のフリーレンです。

かつて魔王を倒した勇者パーティのエルフ魔法使い
フリーレンは50年後に年老いた仲間と再会する。
『週刊少年サンデー』連載の漫画ですが、
いまかなり注目を集め始めている！

といったところでしょうか。
いろいろなメディアも
「ポスト鬼滅の刃」
を探しているでしょうからｗ

といっても、鬼滅の刃クラスの作品は
そうそう出てくるものでもないから、
と思ってます私なんぞはｗ

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しかし！
2021年3月30日までなのですが、
これを書いているのがすでに
2021年3月29日。

アカンやんｗ
まもなくやんｗ

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そもそも、葬送のフリーレンって
どんな話なのでしょう？

魔王を倒した勇者ヒンメルが亡くなった後、
その仲間の一人だったエルフのフリーレンが
その旅の足跡を再び辿っていくという話。

長寿で人間とは時間感覚が違うエルフ。
勇者たちとの10年の旅も彼女にとっては
人生の百分の一にも満たない。

フリーレンと、人間の弟子・フェルンとの
やり取りで見られる感覚の対比が
なんかこう、いい感じです。

新たに仲間になったアイゼンの弟子
シュタルクも良いキャラかと。

魔王を倒した後のストーリーを
エルフ族の魔法使いの視点から描く
というコンセプトがありそうで
なかった支店ですよね。

→視点ですよね！

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感想・レビュー

物語は、主人公と勇者の一団が10年間の
魔王討伐を終えたところから始まります。

1000年以上の寿命を持つエルフである
フリーレンにとって、10年の旅は
人間で言えばほんの一瞬の出来事。

しかし、旅を続けるうちに当時の記憶や
思い出が現在と交錯し、かけがえのないものに
なっていることに気づく。

かつての戦友が次々と老いて、そして逝き、
その偉業が時を経て忘れ去られていく様子は、
何とも言えない無常感を醸し出し、
ノスタルジックで豊かな物語を
生み出している印象。

この作品は、かつて
「ロード・オブ・ザ・リング」
や「ロードス島」に親しんだ世代が
人生のピークを過ぎ、日本経済が一時期の輝きから
徐々に衰退していく現代にこそ、
制作されるべき作品だったのかもしれません。

っていうのは言い過ぎでしょうか？ｗ

長く生きてきたエルフの主人公が、
過去の仲間の縁者と一緒に、
大切な友人との旅を思い出しながら、
再び旅に出る。

人種による寿命や時間感覚の違いを描きながら、
寂しさの中にも温かさが感じられる物語です。

物語も、雰囲気も、描写も全てが見事です。
生と死、出会いと別れ、
戦いと愛情などの出来事が
淡々と進んでいくのは、
1000年生きてきたエルフの視点では、
それらの出来事が一瞬でしかない
からなのでしょうか。

そんな淡々とした雰囲気の中で、
仲間と過ごした苦労による
少しの凹凸が表現されると、感動します。

漫画というよりはむしろ文学作品
と呼べる作品かもしれません。

鬼滅の刃も良いですが、たまには
葬送のフリーレンもいいですよ(笑)

↑鬼滅とは違った良さがあります。

↑そらそうだｗ